2016/02/29
こんにちは!
出張多賀治療院です。
今日は、ぎっくり腰に対する鍼灸治療の様子を紹介したいと思います。
初診
主訴:ぎっくり腰
症状:一日前に、重たいバケツを持ち上げた拍子に発症。
その時は痛いものの、歩けないほどなかったが
車に乗り込む際など、三回ほどギクッときて
家に着くと動けなくなった。
腰が痛くベットから動くことができない、
左右ともに痛いが、右のほうがさらに痛い。
しびれや叩打痛などは無い。
腰の状態:臀部から腰まで筋肉が全体的にはっている。
第5腰椎、第3腰椎、第12胸椎が隆起し
その両側が一番痛い。
仙腸関節部や股関節部にも痛み。
治療:手や足に鍼を打ち、自動運動。
臀部の緊張が強い筋肉に鍼
肩甲骨周りの反応点に鍼
テーピングで、骨盤の安定性を高めた
歩けるようになったので、初診は終了
二日後、2診目
腰の調子はだいぶんいいが
まだ芯が残っているような感じがある
とのこと。
初診時より全体的な筋の緊張が取れている為
この症状の起因になっている筋肉の
原因(圧痛点)がより現れている。
第12胸椎、第3腰椎、第5腰椎の両側に鍼
両起立筋の圧痛点に鍼
仙腸関節部の圧痛点に鍼
右の起立筋と腰方形筋の交点の圧痛点に鍼
施術後はほとんど痛みもなくなったので
治療を終了した。
このぎっくり腰のケースは
最初に重いバケツを下げた際に
筋筋膜性の腰痛を発症、次に腰をかばいながら動いたため
仙腸関節に負担がかかり痛みが発生、
さらに筋筋膜性腰痛を悪化させてしまった状態です。
ぎっくり腰は「急性腰痛」の為
いきなり、局所(腰)をマッサージしたり鍼を打つと
悪化させてしまうことがあります。
まずは、体の反射を使って
手や足から治療していき、
少し落ち着いてから局所(腰)
を治療することによって
原因の根本を的確に治療することができます。