2016/03/03
こんばんは。出張多賀治療院です!
今日は五十肩の治療の様子を書きます。
主訴:右肩の痛み
症状:2か月前から痛くなり始めて
可動域も狭くなってきた。
ちょっとした動きで激痛が走り
夜間が痛くて寝れない。
薬も飲んだが効かず
病院でも五十肩としか言われない
肩の状態:全体的に熱を持っており
炎症が確認できる。
腱板の筋肉を中心に
緊張が強い
腕をどの方向に動かしても痛い。
治療:首、背中、腰のマッサージ
腱板の緊張した筋肉を中心に鍼
術後は少し楽。
二週間に一回の治療を行っている。
2回目の治療後から夜の激痛が収まってきて
睡眠がとれるようになった。
今は全体の痛みが取れてきて
可動域を改善する治療を加えている。
この患者さんの肩は
【スローズンショルダー】といって
痛みとともに、可動域が狭くなってくる症状です。
【フローズンショルダー】は
肩の関節が癒着しすることで、痛みと可動域制限が現れ、
必ず、
〈疼痛期〉…痛みとともに可動域が制限される
↓
〈拘縮期〉…痛みは治まってくるが、可動域は制限される
↓
〈回復期〉…痛みも可動域も改善される
という過程を通ります。
理論上は、ほっといても治ります、
しかし、長い時は2年ほどかかったり、
痛みは取れても肩の動きが悪いなど
様々な障害が起こる可能性があります。
そこで鍼灸は
関節の癒着に関係する筋肉を緩めたり
局所の血流を改善することにより
肩にかかる負担を減らし、痛みの軽減や、
治りを早めることができます。
また、治療を行うことによって
ベストなタイミングで、可動域の改善を行えるため
より良く治すことができます。
私は、どの疾患でもそうですが、
まずは夜間痛を取ることを1番に考えています。
なぜなら、寝ることで、寝不足、ストレスから解放され
自己治癒力が高まり、気分が変わるためです。
よく聞く、五十肩は正式に
『肩関節周囲炎』といい
たくさんの症状があります。
その中の一つが今日紹介した
【フローズンショルダー】です。
50歳だから五十肩というわけではありません!
30歳でも五十肩にはなります。