2016/03/03
こんばんは!出張多賀治療院です。
今日は井原市在住、女性のぎっくり腰の治療を紹介します。
主訴:ぎっくり腰
症状:二日前、お孫さんを抱っこした拍子に
腰に激痛が走り、その場にうずくまった。
すぐ近くの接骨院に行ったが、悪化してしまい
歩けない状態になった。
少し動くと、激痛がある。
右側も多少は痛いが、左側がかなり痛む。
腰の上より下の方に痛みがある。
腰の状態:第3腰椎に反応が強く出ており
左の脊柱起立筋、腰方形筋
両殿筋がよく張っている。
しびれや、感覚の障害はない
治療:足、手、肩甲骨周りのツボに鍼
緊張の強い殿筋に鍼
第3腰椎左の最大圧痛点に1本鍼
施術後:ゆっくりは歩けるようになったが
痛みは10→7ぐらい。残っている。
その後、3日置きに治療し
4診目で痛みが無くなった為、終了。
このタイプのぎっくり腰は、急性椎間関節性腰痛といい
重たいものを急に持ち上げた時に起こしやすいです。
この患者さんの場合はお孫さんを持ち上げたことで発症しました。
急性椎間関節性腰痛は
脊椎の関節包や靭帯に強い力がかかることで、
引き伸ばされ捻挫を起こした状態です。
それにより激痛が生じます。
この場合、筋肉に負荷がかかり緊張したというよりは
椎間関節の炎症(痛み)によって、
周りの筋肉が緊張した状態になります。
その為
周りの筋肉の緊張を和らげても
痛みの根本は椎間関節にあるため、
そこにかかる負担が減ることで、痛みが多少は軽減しても、
10→7というように
痛みの変化があまりありません。
ここで痛みが減らないからといって
過剰に刺激を与えてしまうと、
椎間関節の炎症がさらに強くなってしまい
悪化してしまいます。
大切なのは
椎間関節に負担を与えないように
適切に周囲の筋肉の緊張を取ることで
痛みを最小限に抑えることです。
それにより
椎間関節にかかる負担の減らし
炎症を早く収めることができるので
素早く治すことができます。